2022.07.21 / トピックス
ゲートウェイからエンドポイントまで、ネットワーク環境を構築する機器やセキュリティ機器などの稼働状況や通信状況、
設定状態をそれぞれで把握することは、昨今の多様なネットワーク環境だと困難になりつつあります。
「ネットワークのログはとっているが、利用状況は把握できていない」「障害が起きた時にどこを見ればいいのか分からない」
「セキュリティ状況を可視化できれば対策を打ちやすいのに…」といったお悩みを抱えているケースも少なくありません。
最近では、ネットワークの運用管理に関するお悩みを解決する、セキュリティ機器やネットワーク機器を一元的に管理するツールが多く利用されています。
今回は、そんな統合運用管理ツールの解説とその選定ポイントについてご紹介します。
統合運用管理とは、社内システムの基盤となるネットワーク機器やセキュリティ機器など、社内のさまざまなITシステムを一元管理するためのツールです。
複雑かつ膨大な各種システムの監視・セキュリティ対策の管理などの自動フロー化や、可視化によってネットワークの利用状況やセキュリティ状況を見える化します。
統合運用管理ツールを利用することで、情報システム担当者の業務負担を軽減し、自社で抱えるネットワークの運用管理に関する課題解決を実現します。
また、それぞれのネットワーク機器との連携や構成管理、クラウド連携、セキュリティ管理、仮想サーバー環境の管理など、利用するツールによってシステム運用におけるさまざまな機能を利用できます。
ネットワークの一元化を可能にする統合運用管理ツールはTCO削減に効果的なツールといえます。
TCO(Total Cost of Ownership)とは、ITシステムにかかる初期費用と維持運用の費用、そして最終的な廃棄までの時間や費用といったITシステムのライフサイクルをトータルした総保有コストのことを指します。
企業がシステムを導入する場合、サーバーなどのハードウェアやセキュリティソフトウェアなどの、初期費用として必要なコストは、企業にとって「目に見える」コストであり、計画が立てやすい部分です。
一方で、新しいシステムの操作方法の習得時間や、システムの監視や設定対応工数、トラブル時の対応や復旧にかかる人件費などの、維持・管理費用といった「目に見えない」コストの部分は、
情報システム担当者がその都度行っている場合が多く、実際に何にどのぐらいコストがかかっているのか分かりにくい部分であることが多いです。
こうした「目に見えない」コストの削減と効率化を可能にするのが統合運用管理ツールです。
ルーターやスイッチ、Wi-Fiといった各ネットワーク機器やセキュリティ機器それぞれの管理画面を確認することは作業コストがかかるだけでなく、人的ミスを起こすリスクが高くなる恐れも。
管理場所を集約させることで、バラバラの管理画面で確認していた手間を省き、一括でシステムの利用状況やバージョンを管理することが出来るため、運用効率を向上していくことが可能になります。
統合運用管理ツールの中には、リアルタイムでそれぞれの機器が出力するログの分析やセキュリティ状態の可視化が可能なものもあります。
一元管理することでネットワーク環境の全体像を把握しやすくなるほか、それぞれの機器のログデータを相関的に分析ができるため、早期に不審な通信やマルウェアなどの危険な攻撃を検知します。
そのため、攻撃リスクを未然に防いだり、攻撃後に脅威を早期発見し迅速な対処を行うことができ、トラブル時の対応や復旧にかかる工数や費用を削減することが可能です。
クラウド対応だと自社で管理用の機器を用意する必要が無く、使用費用を払えばすぐにサービスを利用できます。特別な作業は必要としないので、比較的低コストでの導入が実現可能です。
またインターネットに接続可能な環境さえあればすぐに利用できるので、情報システム担当者のオンサイト対応を少なくし、どこに居てもネットワーク状況の確認・管理作業が出来るといったメリットがあります。
統合運用管理ツールはどの製品も高機能なため、各機器の詳細設定や利用状況が細かく確認できますが、その分、専門的な知識がある程度必要になります。
求められる専門性はツールごとに異なるため、担当者にとって扱いやすい統合運用管理ツールを選定することで工数削減につながります。
WebUIを提供している管理ツールだと視覚的に操作が行えるため、コマンドラインの管理ツールと比べて扱いやすく直感的に操作ができます。
分かりやすい管理画面だと日々の運用がスムーズなだけでなく、トラブルがあった際も効率的に対応ができます。
テレワークが浸透した昨今では、デジタル化が進みネットワーク環境がより複雑化しています。そういった中、システムが生成する膨大なログに頭を悩ませている情報システム担当者も多いのではないでしょうか?
情報システム担当者自身でネットワーク環境を把握するとなると、それぞれのシステムからログ情報を総合的に分析し、さらに、それに対して必要な対策を判断する必要があります。
また、多拠点接続やテレワークなど新しいネットワーク環境に対応するための製品や機能の導入が増えれば増えるほど、ログを分析するのは作業コストがかかり、なおかつ専門家でないと分析するのが難しいといった問題も。
ネットワーク可視化機能を利用すれば、ダッシュボードやレポートを活用し、ネットワークの状態を一目で把握が可能です。
ネットワークの利用状況を見える化し、日々の運用でチェックしやすくすることで必要な対策をすぐに実施することが出来ます。
また、可視化した情報を元に、ネットワークの負荷改善や通信の遅延を減らすなどといったインフラ改善につなげることも可能です。
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