2025.08.07 / お知らせ
クラウドとAIを融合させた革新的な物理セキュリティソリューションを展開するVerkada。映像監視や入退室管理、環境センサーなどを一元的に可視化・操作できる同社のプラットフォームは、セキュリティ強化にとどまらず、業務の効率化や施設全体の最適化にも貢献します。今回、Verkadaと新たにパートナー契約を結んだコムネットシステムでは、その先進性を現場に届ける提案活動を本格化させています。
Verkada日本法人のアカウントエグゼクティブ 竹倉 勇氏にお話を聞きました。
Verkadaは2016年にアメリカ・カリフォルニア州で創業された、クラウドベースの物理セキュリティ企業です。ビデオ監視カメラをはじめ、入退室管理、環境センサー、アラーム、インターホン、職場管理など、さまざまな物理セキュリティを一元的に管理できるプラットフォームを提供しています。
日本市場には数年前から本格的に参入しており、東京に拠点を構えてアカウントエグゼクティブや技術担当者を配置。パートナー企業との連携を深めながら、製造業や教育機関、商業施設、自治体などを中心に導入が進んでいます。
すでに、千葉ロッテマリーンズ、テンプル大学ジャパンキャンパス、シャープ福山レーザー、五稜会病院や自治体などでも導入されており、日本国内でも着実に実績を積み重ねています。
Verkadaは物理セキュリティを扱っていることから、「すべての建物が導入対象」と位置づけており、製造業、物流、ホテル、小売、建設現場などが挙げられます。
同社の製品群は、クラウドでの統合管理を前提に設計されています。ドーム型、バレット型、PTZ(パン・チルト・ズーム)型、魚眼レンズ型など多様な監視カメラに加え、入退室用のスマートリーダーや、空気環境センサー、侵入検知アラーム、インターホン、来訪者管理システムまで、幅広いラインナップが揃っています。
製品の多くはPoE(Power over Ethernet)によるシンプルな配線で設置でき、NVRやDVRといった専用サーバーは不要です。カメラ映像データは各デバイスに保存される一方でクラウドにも管理データが自動で同期され、管理者はどこからでも、どのデバイスからでも管理画面にアクセスできます。
またファームウェアの自動更新や最大10年間の製品保証など、長期運用を見据えた設計も高く評価されています。
Verkadaの特徴は、AIを核とした高度な分析機能にあります。各カメラでオンボード処理を活用することで、エッジでのほぼリアルタイムの分析を可能にし、人物や車両を識別できるほか、顔認識、ナンバープレートの読み取り、特定人物の行動履歴のトラッキング、動線のヒートマップ化、混雑状況の把握など、多彩な解析を自動で実行します。
さらに、映像データはクラウド上でも処理が施されており、管理者は「白い上着を着た人物」「車椅子の人」「電話をしている人」」といった自然言語による検索で、目的の映像に瞬時にアクセスできます。
2024年からは、自然言語を用いたアラート設定機能にも対応。「安全ベスト未着用者がエリアに侵入したら通知」といったルールも簡単に作成できるようになりました。
これにより従来は数時間を要していた映像の確認や事後対応が、わずか数秒で完了するようになり、運用負荷を大幅に軽減できます。竹倉氏は「映像データを単に過去の出来事の証拠を残すためだけでなく、分析により業務をどう改善するかという、DX的な観点まで踏み込めるのがVerkadaの大きな価値です」と語ります。
定量的なデータを取得することで、セキュリティ用途にとどまらず、施設の稼働状況の可視化や業務動線の最適化、レイアウト変更、来訪者対応の効率化など、Verkadaで蓄積されたデータをもとに業務プロセス全体の改善やDXの推進にも活用できます。
たとえば、混雑しやすいエリアをデータから特定し、レイアウトを見直したり、ピーク時間帯の人員配置を最適化したりといった“現場のDX”を、専門知識がなくても直感的な操作で実現できます。施設管理や業務改善のツールとしても注目が高まっています。
竹倉氏は、「物理セキュリティを起点に、施設全体の可視化と最適化を支援する、言わば“スマート施設管理”の基盤として、今後もさまざまな業界での活用を広げていきます」と展望を語りました。
Verkadaでは、製品を認定パートナー経由で販売しています。日本国内でも同様に、信頼できる販売パートナーとの協業を通じて市場展開を進めています。
今回、新たにコムネットシステムとのパートナー契約を締結し、地方自治体や教育機関、中堅企業などに向けた提案力のさらなる強化を図ります。竹倉氏は「パートナー企業との協業により、業界の特性に応じた価値提案を展開することが、Verkadaの強みを最大限に引き出す鍵だと考えています」と語ります。
またカメラやセンサー類の設置・配線といった現場での導入作業については、Verkada単体では完結しない部分もあるため、こうした実作業もパートナーと密接に連携して対応しています。「機器を提供するだけでなく、設置・導入・運用までを含めた一つのソリューションとして、お客様に価値を届けることが私たちの目指す形です」と竹倉氏は説明します。
最後に、竹倉氏は今後の展望として、セキュリティ機器の統合管理、AIとのさらなる融合、そしてプライバシー保護の重要性を挙げました。よりシンプル・スマートかつ、プライバシーに配慮したかたちでの物理セキュリティの強化を一層推進していくと強調しました。
コムネットシステムでは、Verkada製品の自社導入を通じてテクノロジーレバレッジの高さを実感したことから、製品の取り扱いを開始しました。Verkadaは、お客様の安心・安全・快適な環境づくりを力強く後押しする製品であり、さらに既存の高度なAI機能に加え、アップデートのスピード感もあり、今後のさらなる進化にも大きな期待を寄せています。AIの実用性に即した利便性向上を追求し続けるVerkada製品は、DX推進に貢献するソリューションとして非常に有効です。導入をご検討の際は、提案から設置・工事までワンストップで対応可能なコムネットシステムにぜひご相談ください。
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