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情報通信 / 東京モーターショー2019

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第46回、東京モーターショー2019で結実。あらゆる端末、接続環境にも対応する次世代のネットワーク・ソリューションは、 3社の異なるスペシャリティを集結して実現

2019年11月5日に、130万人以上の動員を誇り閉幕した第46回東京モーターショー2019。 100社超の日本自動車産業界気鋭の企業が集結し、その高い技術力と傑出したアイデアを全世界に向けて披露しました。

この巨大イベントに集まった取材陣も10,000人あまり。昨今の取材結果は1分1秒を争う速度で、世界各地へと発信できなければならず、飛び交う情報も、テキストはもちろん、画像、動画など、多種多様に渡ります。

その始点となるプレス・ルームにおけるネットワーク環境の充実は、イベントの成否を左右する一要因といえるものでした。

左から、アライドテレシス上野氏、蟻坂氏

コムネットシステム白柳、ウォッチガード猪股氏

本イベントのネットワーク環境を作り出したのが、老舗のネットワーク機器メーカーであるアライドテレシス社、ベスト・オブ・ブリード方式で最先端のセキュリティ性能を有する「WatchGuard Firebox」を提供するウォッチガード・テクノロジー・ジャパン社、そして、それらの機器・ソフトウェアを統合し、“最適な“ネットワーク環境を整備するコムネットシステムの3社です。

ネットワーク環境へのニーズが年ごとに変化する中、回線速度や安定から、セキュリティなどの「接続後の挙動」が、重視されるようになってきました。加えて、ネットワーク環境の“視える化”も重要な要素となっています。

本イベントのネットワーク環境の構築・運営では、高精度なネットワーク環境の提供とともに、ウォッチガード社のWatchGuard Cloudの「Visibility」によるログ監視やレポーティングと、AWS上に統合して構築したアライドテレシス社のAMF・Vista manager EX・AWCとを連携させ、運営当日のネットワーク環境をリアルタイムで可視化することを実現しています。

またウォッチガード社のセキュリティ機能を最大限に活用するため、アライドテレシス社のAMF-SEC連携を採用し、セキュリティインシデントへのより迅速な対応を可能としています。

さまざまな国・目的での、端末・ソフトウェア利用が一極集中する特殊なネットワーク環境を支えるのは、まずアライドテレシス社のAMF。

これは、Autonomous Management Frameworkの略で、ネットワーク環境全体の統合管理を可能とし、複雑化が進むネットワーク環境の導入コストと保守運用コストを削減するソリューション。

スイッチ製品間で管理専用ネットワークを自動構成し、スイッチやネットワークの管理・保守作業を効率化する技術です。

プレス・ルームのネットワーク機器

昨今、技術や利用シーンの進化・拡大に伴い、ネットワーク環境に接続されるデバイスの数・種類・方法はこれまでと比べ大幅に増加しています。さらに構成の多様化、IoTやクラウド基盤・アプリケーションの普及、BYODの導入など、さまざまな要因から、管理運用もますます複雑化。

AMFはこれら現代のネットワーク環境における「一元化」「簡素化」「自律化」を実現し、初期コストとランニングコスト双方の削減を可能とした、アライドテレシス社独自の仕組みです。

プレス・ルームのネットワーク機器

これらネットワーク環境に対して、対外的なセキュリティーを支える高性能ルーターが、ウォッチガード社の「Firebox」。高いパフォーマンスとセキュリティ機能を一台に備えたUTMです。

AIによるマルウェア検知、サンドボックスを活用した未知の脅威検知、クラウドサービスとの連携まで、さまざまなセキュリティ機能が一台で賄えることが大きな特徴であり、堅固な“出入口対策”をネットワーク環境全体に施すことを可能としました。

これまで過去数回の開催におけるネットワーク環境の整備を、3社により実施してきましたが、プレス・センターのトラフィック量は毎回1.5倍のペースで増大しています。 この利用状況を支えるのが、同じくウォッチガード社の、Firebox最上位モデルである「M5600」とミドルレンジ用の「M670」、バックアップ用の「M370」。M5600は最大60Gbpsのファイアウォールスループット、最大11GbpsのUTMスループットを実現可能なモデル。

これは、通常はデータセンターなどで用いられる機種であり、膨大な情報を処理する技術が東京モーターショーでも活かされているのです。

世界各地から大勢の報道陣が詰めかける中でネットワーク通信に障害が起これば、イベントそのものの信頼をも損ねかねません。そこで、東京モーターショー2019におけるネットワーク構築でもっとも注力されたのが、利用状況のリアルタイム監視とレポート化。

これは、状況都度の接続台数、利用状況、Webサービス使用、セキュリティ脅威など、ネットワーク状態の常時監視により、事前対策と、さらなる進化・向上に向けたノウハウ蓄積の元ともなります。

プレス・センターには、世界中から記者が集い、さまざまな端末やDropboxなどのクラウドストレージも多く使われ、機微情報なども多数扱われる環境。

そのような中で未知の脅威を食い止めるためには、一般的な環境よりもさらに強固な出入口対策が必要です。その点でも、両社ソリューションを十全に活用したネットワーク環境が有用に働いたといえます。

両社の高い技術力を土台にした上で、コムネットシステムが担う役割は、ソリューションを併合し、“環境最適”を生み出すこと。

長く両社製品を取り扱ってきたノウハウを活用し、リアルタイムのネットワーク監視や、負荷増大、遅延時における即時対応を担いました。大規模イベントにおける、予測が難しいネットワーク環境の構築、ならびにその監視と維持。それは、一般的な企業などでの環境構築よりも遥かに緊張感を必要とする対応です。

しかし、コムネットシステムでは、すでに過去数回にわたり、この環境下での安定かつ高度なネットワーク環境を、アライドテレシス社、ウォッチガード社と共に築き上げてきました。

2019年、年を追うごとにより複雑化するICT環境に適応した環境を再び築くことに成功したのは、技術背景の進化に柔軟に対応できる「体制」を持つ3社の連携によるものでした。

【株式会社コムネットシステムについて】 1995年設立。ICTソリューションによって、中堅・中小企業のシステム構築〜運用サポート事業を展開。インターネットセキュリティやネットワークインテグレーションから、IT製品・OA機器販売やネットワークインフラ工事までを手がけ幅広く対応。企業のフェーズや目的に応じて最適な支援を提供しています。

【アライドテレシス株式会社について】 アライドテレシスは、ネットワーク黎明期の1987年にLAN機器メーカーのパイオニアとして誕生して以来、イーサネット/IP技術の進化とともに常に次代を見すえた製品を提供してきました。LAN接続機器からルーターに至るまで、ネットワーク機器のリーディングカンパニーとして成長を続けています。

ウェブサイト
https://www.allied-telesis.co.jp

リリース記事
https://www.allied-telesis.co.jp/news/newsrelease/nr191023.html

【ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社について】 ネットワークセキュリティ、セキュアWi-Fi、多要素認証、そしてネットワークインテリジェントを提供するグローバルリーダとして、全世界で約10,000社の販売パートナーとサービスプロバイダより80,000社以上の企業にエンタープライズクラスのセキュリティ製品とサービスを提供しています。

ウェブサイト
https://www.watchguard.co.jp

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