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2020.12.28 / コラム・Blog

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【第3回】アライドテレシス社と考える、ネットワーク機器 サブスクの可能性

ネットワーク機器の老舗メーカー、アライドテレシス株式会社 グローバル・マーケティング総括本部、Global Product Marketing部 部長である松口氏と、ネットワーク環境整備を担う、株式会社コムネットシステム ICTソリューション事業部 部長、小倉が、次世代のネットワーク環境の新しい形について対談するこの連載。

最終回となる今回は、コムネットシステム社が、アライドテレシス社を含むさまざまなネットワーク環境整備のステークホルダーとなる企業を集約し実現した「ネットワークのサブスクリプションサービス」の実現が生み出す新しい価値、次世代の環境の可能性について、展望を含めて語っていきます。

松口氏「ネットワーク基盤を構築するメーカーとして目指すものは、やはりエンドユーザーのビジネスの成功に尽きると思います。しかし、そのためには、より高度平準的な環境の提供が必要であるとアライドテレシス社も考え、AMFやVISTA MANAGERといった、これまで見えづらかった部分をわかりやすく表示できるようにする製品や、集中管理をしやすくする製品をリリースしてきました。しかし、それでもアプローチできないユーザーがいたことは確かです」

負担の少ないネットワーク環境の運用管理を AMF・VISTA MANAGERで

小倉「コムネットシステム社のように、直接エンドユーザーと触れるベンダーは、それを特に強く感じるところです。多くの企業では「一人情報システム部」となっているのが実態で、ネットワーク環境が多様化・複雑化していくなかで、あらゆるネットワーク課題を一人、または少数で解決しなければならなくなっています。そこに一石を投じたかった」

そうした両社を含む複数のネットワークベンダーの思惑から生み出されたのが、「ネットワークのサブスクリプション化」です。小倉いわく、これは、常に最新の環境・機器に整備された強靭・強固なネットワーク環境を、さまざまな企業が月額サービス単位で利用できるというもの。

従来の環境整備方法では、全体的に高コストとなるが、この方法であれば、安価かつ、必要な分だけ、常に最新の機器や環境、および保守状態を維持することができます。

松口氏「正直、より多くの機器を販売しなければならないアライドテレシス社のようなメーカーにとっては、ある種の“挑戦”であることは事実です。 場合によっては、販売数そのものが目減りする可能性もあるわけですから……。しかし、ネットワーク全体の未来を考えれば、ぜひ取り組むべきだと考えたんです」

次世代のネットワークインフラの未来へ踏み出した両社

昨今増加するサブスクリプションサービスは、いずれも同じような課題を抱えています。しかし、サブスクリプションサービスは今も増加・拡大を続けています。 これはユーザーのニーズがそこにある、というなによりの証左にほかなりません。

これは、一時的な利益の享受に走らず、業界全体はもとより、「エンドユーザーの成功やメリットの享受の実現」という未来に向けて、一歩を踏み出した、ということにもなるでしょう。 一見すると、「多大なコストをかけなくても、最新の機器・環境を導入できる」というメリットが大きく見えるサブスクリプションサービス。

しかし、それは多くのユーザーに受け入れられなければ成立しない、ことも、反面また事実です。新しいネットワーク基盤の未来に踏み出した両社。次代の「ネットワークインフラ」は、どうなっていくのか。

今後のICT業界としても、非常に興味深いトピックのひとつではないでしょうか。

【今回ご紹介した “ネットワークインフラのサブスクリプションサービス”】
ネットワーク機器のサブスク、MALUTO

※2021年12月23日より、CSD +Plusを「MALUTO」に変更し、販売を開始しました。 https://www.malutobiz.com/

今回取材を受けて頂いたアライドテレシス株式会社
https://www.allied-telesis.co.jp/

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