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社団法人 日本自動車工業会は、第40回東京モーターショーのプレスセンター用ネットワークにおけるセキュリティ製品として、ウォッチガード製品を採用した。その理由と、東京モーターショーののプレスセンターにおけるネットワークの特徴や構築の条件などにつき、日本自動車工業会広報室 丸尾ゆかり氏に詳しく聞いた。
 
もくじ
  1. 東京モーターショーについて
  2. 東京モーターショー・プレスセンターのセキュリティに e-Series Peakを採用
  3. 世界各国の報道関係者が利用する大規模プレスセンター
  4. 東京モーターショーのプレスセンターのネットワークの特徴
  5. 東京モーターショー・プレスセンターのセキュリティ対策とは
  6. ウォッチガードのUTMを選んだ理由
  7. ウォッチガードを評価する点
  8. 今後の期待
-- 東京モーターショーについてお聞かせください。

東京モーターショーは、世界各都市で開催されるモーターショーの中でも、デトロイト、フランクフルト、パリ、ジュネーブと並び、世界5大モーターショーとして位置づけられ、最大規模の来場者数を誇ります。初開催は1954年、今回で第40回目の開催になります。

-- 「第40回東京モーターショー2007」についてお聞かせください、

「第40回東京モーターショー2007」は、2007年10月26日から11月11日までの17日間、幕張メッセで行われ、142万人超の方にご来場いただきました。日本を含む世界11ヵ国・241社が参加し、国内外のプレミアモデル(世界初披露のモデル77台、日本初披露のモデル103台)をはじめ、最先端の環境・安全技術やデザインを取り入れた車が多数出品され、大盛況のうちに閉幕しました。
-- 東京モーターショーでは、ウォッチガード製品をどのように活用しましたか。

東京モーターショーでは、「第40回東京モーターショー2007」のプレスセンター用ネットワークにおけるセキュリティ製品として、ウォッチガード社のUTMアプライアンス「 e-Series Peak」を採用しました。東京モーターショーの内部ネットワークと外部ネットワークの間に、e-Series Peakを計8台を設置、プレスルーム内にある計450席のPCのネットワーク保護に活用しました。

--  東京モーターショーのプレスセンターというと、世界中からたくさんの報道関係者が集まって賑わうイメージです。実際にどれぐらいの規模で、どのようなネットワークの特徴があるのか教えてください。まず、プレスセンターの規模はどれぐらいなのでしょうか。

第40回東京モーターショーのプレスセンターは、約30台の据え置きPCと、計450席の有線、無線LAN対応のデスクを用意しました。今回は、2005年に開催された前回よりも多数の来場者が予想されたため、プレスセンター用の会場も増床し、前回240席だった席数を約1.5倍に増やしました。

今回のモーターショーでは、世界各国からの14000人以上の報道関係者が来場しました。2年前に比べ特徴的だったのは、自分のノートPCを持ち込んで仕事をする人がぐんと増えたことです。ざっと見たところ、プレスセンターを訪れる報道関係者の9割近くがノートPCを持ち込み、有線、または無線LANを利用していました。

-- 次に、プレスセンターのネットワーク環境の特徴を教えてください。

東京モーターショーのプレスセンターのネットワーク環境の特徴は、「短時間にトラフィックが集中すること」そして「膨大なデータ通信量があること」が挙げられると思います。順々にご説明いたします。

まず、「短期間にトラフィックが集中する」ことについて。

来場する報道関係者は、モーターショーにおいて発表された車を、ニュース性のあるうちにいち早く伝えるため、一斉に記事を書き、画像を送り始めます。初日の4〜5時間の間にトラフィックが一気に集中し、それ以降は落ち着くというのが東京モーターショー・プレスセンターのネットワーク利用状況の最大の特徴です。トラフィックが集中しても問題が起きないようなネットワークを構築する必要があります。

次に、「膨大なデータ通信量がある」ことについて。

今回のモーターショーでは、席数は前回の1.5倍でもデータ通信量はおそらく前回の4〜5倍になっていたと思われます。データ通信量が急激に増えた原因としては、一つには前回に比べPCの持ち込み台数が増えたこと、そして、デジタルカメラの高性能化が進み、1000万画素レベルの画像の送信が頻繁に行われるようになったことがあります。

重い画像の送信を減らすための施策の一つとして、当会では展示された車の画像をホームページからダウンロードできるできる仕組みを用意しましたが、やはり報道関係者はご自分で取材された画像を送りたいと思われる方が多いのでしょう、次回には何らかの対応が必要となってきます。
-- それだけトラフィックとデータ通信量があるということは、セキュリティにも気を遣われると思います。東京モーターショーのプレスセンター用ネットワークにおける、セキュリティ上のリスクはどのようなものがありますか。

東京モーターショーのプレスセンターのネットワーク構築において考えられるセキュリティ上のリスクは、まずウィルス感染が考えられます。

9割近くの報道関係者がノートPC持ち込むという状況ですから、もし、その中にウィルスに感染したノートPCが混じっていれば、プレスセンターのLANにつないだとたんに他のPCに感染するというリスクが想定されます。これに関しては、LAN回線を細かくブロックに分けることで、万が一ウィルス感染が起きても汚染が小さいブロック内だけですむようにしています。また、スパイウェア送信などにも注意が必要です。

さらに、注目を浴びるイベントだけに、いたずら目的のハッキング、DoS攻撃など外部からの攻撃に対しても要注意です。しかし、報道関係者が持ち込むノートPC一台一台にこちらでセキュリティソフトなどを入れることは不可能ですから、ゲートウェイでの対策が必須になります。

ですから、ネットワークに使用するセキュリティ製品を選ぶ際には、内部ネットワーク環境の保護と、ゲートウェイ対策という2つの観点から選定を行いました。
-- 今回、東京モーターショーではプレスセンター用ネットワークのセキュリティ対策として、ウォッチガード製品を選ばれました。その理由を教えてください。

今申し上げた通り、内部ネットワーク環境の保護と、ゲートウェイ対策という観点でいくつかのセキュリティ製品を検討したところ、以下の2つの理由から、ウォッチガード製品が東京モーターショーのネットワーク保護に最も適していると判断しました。

  1. システム構築が容易である。
    ウォッチガードのUTMであれば、必要なセキュリティを確保しつつ構築期間の短縮もできると考えました。アンチウィルスや不正侵入防御、WEBコンテンツフィルタリング等を個別に導入するのは、モーターショーのように構築期間も運営期間も限られた環境においては合理的ではありません。今回も、プレスセンター用のネットワーク構築にかけられる時間は、席数が増えても前回と同じく実質1日半ほどです。その点、ウォッチガードのUTMは、前に述べた想定リスクに対応するセキュリティ機能が一台に集約されているので、短期間でのネットワーク構築にとても適していました。

  2. スピーディに対応するサポート体制が整っている。
    東京モーターショーでは、報道関係者に対し、通常時だけでなくトラブル発生時などは特にスピーディな対応を心がけています。ですから、パートナー企業には優れた製品とともに、システムに精通したプロフェッショナルなスタッフを派遣していただくことが肝要となります。その点、ウォッチガードは、製品以外の部分でも、構築体制、サポート体制、そして協力体制が、東京モーターショーの要求を十分に満たしており、安心して任せることができると感じました。
-- 東京モーターショーの会期中を通して、ウォッチガードを評価する点につき教えてください。

ウォッチガードの製品及びスタッフの、以下の点が評価できます。

評価点1:UTMの安定性
e-Series Peakは、東京モーターショーの会期中を通し、安定して動いていました。今回の特徴として、OSがWindows XPとWindows VISTAが混在する状況があり心配されましたが、それによるトラブルはありませんでした。 また、外国のOSでも問題は起きませんでした。

評価点2:現場技術者の対応が迅速
ウォッチガードは常に現場での対応が迅速でした。4日目にネットワークの縮小工事を行い、2つの会場にあっったプレスセンターをを一つに集約させましたが、この工事に関しても柔軟に対応してくれました。
-- ウォッチガードへの今後の期待を教えてください。 

日本自動車工業会では、東京モーターショーを単に乗り物の展示会と位置づけるのではなく、世界の最先端の技術を展示する場でもあるととらえています。そのために、最新技術を持った企業とパートナーシップを組み、協力しあいながらともに発展していきたいと考えています。

次回の開催時には、ネットワーク環境はさらなる進化を遂げていることと予想されます。ウォッチガードには、その最新の技術で、いかなる状況のネットワークにも対応できるようなセキュリティ製品をこれからも生み出していただき、変わらず東京モーターショーの快適なネットワーク環境をサポートしていただきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



お忙しい中、有り難うございました。
※日本自動車工業会 のWebサイト
※ 取材日時 2007年12月
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